アズールレーンを語る

アズールレーンの攻略・プレイ感想を書き連ねていく

【アズールレーン考察】鉄血イベント・鏡面海域調査作戦ストーリーを振り返り、内容を考察する。

 今回の鉄血イベントはテスターがボスとして出現したこともあり、ストーリーの根幹をなすセリフや設定が出てきました。そこで今回は鉄血イベントのストーリーで判明したことを振り返りながらそれら設定を読み解きたいと思います。

 考察についてはその後の展開で間違っていたことが判明することもありますこと、ご了承ください。

 

 

 

 

【今回の作戦について】

 まず今回の鏡面海域調査作戦がどのような作戦内容だったのかについて振り返ります。それについては公式twitterが公開している世界観・鏡面海域調査作戦報告書①で語られています。こんな重要な設定をさらっとtwitterで流すなよ!と突っ込む声もあります。いやほんとに

 

 要約すると「可能範囲での情報収集及び敵艦隊を撃破」ですが、気になるのが「敵性艦との通信手段を完全封鎖、並びに人格認識機構の無効化を厳とする」です。敵艦との通信遮断は情報漏えい、艦隊位置がばれるなどのリスクがあるのでわかりますが、人格認識機構の無効化というのは何だよ?ということです。この人格認識機構があると、敵艦が感情を持った存在と認識してしまうということだと思われ、もしこれが起動していると、敵が「ただの機械兵士」から「自分たちと同じ感情を持った生きた兵士」というように認識してしまう、そうなれば敵を討つのに躊躇してしまうのを防ぐための処置だと思われます。

 

【序章~B4、各章を振り返る】

 次に序章からB4終了までの登場キャラクターの発言について触れていきます。世界観設定があまり明かされていないアズールレーンにおいて、主要キャラクターのセリフは世界観を理解する上で重要な要素となります。

 ここから各章のセリフを書き起こしていきますが、口上のような設定に関与しないものを省いています。

 

【鏡写されし異色 -前編ー】

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ティル「長い・・夢を見ていた。氷の天地・・孤独、寂しさ・・現実と仮初の狭間かのような夢を・・・」

グラーフ「夢・・?否、「駒」にすぎないお前が夢など見ることはあるまい。あるとしたら、それは人格という思念の欠片、幻覚のようなものだ」

 

【始動】

 

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???「「ガンビット」・・・255回も失敗したのに、自然演算システムがもたらす進化というのは、やっぱりこの程度のつまらないものなの?」

???「私の予測より遥かに早いじゃない!人間、ううん、「自然進化」は根気よく待たないと~」

???「だがジャッジはこんなことでは満足しないわ。もっと、「ピース<Piece>」を・・・我々が製造した鏡像を送らない限り・・・」

???「大丈夫、「彼女」たち・・・ううん、「奴ら」が指示された通りに動いてくれるよ。素体のバックアップさえある限り、こちらの製造スピードは全ての実験項目を満たせるわね」

???「まぁそうなるといいわね、ただ・・・今回の「白<White>」、ただの錯覚であってほしいわ・・・」

  

 人間の進化を見る実験はすでに255回行われており、それまで芳しくない成果で失敗に終わっていた。そのため彼らは素体のバックアップ、わかりやすく言えば金型の予備を持ち込み、セイレーンの製造技術を用いることで複数の戦闘実験を満たせる、戦闘能力の異なる同型を作ることが出来る(同じキャラでもレベルが違いキャラが出るのはこのため?)

 

 

【主導権Ⅱ】

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ティル「・・・・」

グラーフ「何かあったのか?」 

ティル「今回の「白<White>は今までと違う動きをする・・・」

グラーフ「そうか。だがこれこそ「ジャッジ」が望んでいることだろう」」

ティル「私は思うことがある・・・もしかしたら・・・我々はただ・・あの「白<White>が「進化」するための単なる「踏み台」だったとしたら・・・私たちがセイレーンから力を得たのも・・・それこそが「セイレーンの計画の一部だったとしたら・・」

グラーフ「やめろ・・・このまま思考を続けたらお前の自我が崩壊するぞ。鉄血のために犠牲となった彼女の犠牲を無駄にするな・・・」

ティル「彼女・・・?」

グラーフ「・・・なんでもない、お前とよく似ているつまらぬ妄想家のことだ。ふん、あのくだらぬ妄想のために身を捧げたとは・・・愚かな」

 

だが彼女こそが、この世界の同胞たちを違う未来へと導く道を切り拓いた・・・

 

 この時点でティルピッツは鉄血がセイレーン側についたことも、人類を進化させるため、力を得た自分たちを倒させさらなる進化を促すための踏み台だったのではないかと疑っています。

 その矢先にグラーフから「お前たちを守るために犠牲になったビスマルクの行動を無駄にするな」と止められます。これまでビスマルクの行動については、本編序章で「人類を守るためにアズールレーンたちとは異なる手段を選んだ」ということしか明かされていませんでしたが、ここで鉄血を守るためでもあったことが明かされます。

 

 

【昇格Ⅱ】

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ティル「またこの夢・・・北欧の雪、荒れ狂う風・・・轟音がこだまする爆撃機のエンジン・・・爆発、浸水、そして・・水面のそこにある永遠闇・・・」

ビス「あなたなの・・・ティルピッツ・・私の妹・・・」

ティル「あなたは・・・?」

ビス「・・・ごめんなさい・・私のしたことを許して・・・」

ティルビスマルク・・・姉さん?そんな・・・私の記憶には・・記憶にはあなたは存在しないはず・・・」

ビス「ごめんなさい・・鉄血のためにこうするしかなかった・・・どうかわかってほしい・・・」 

  

【鏡写されし異色 -後編ー】

 

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???「緊急事態よ、「ピース」に覚醒反応が確認された。「プレイヤー」との同調率が7%も上がっているわ」

???「覚醒反応?「ジャッジ」が期待した結果も近いというわけね 。完全に覚醒が確認されたらパターンを記録後、「素体」のバックアップを廃棄する。それを忘れないでね」

???「廃棄?待って、今面白いことを思ういついたわ。遮断機構起動、「黒<Black>」の駒を全て交錯点に投入するわ」

???「テスター、あなたまさか・・・!」

???「この私が自ら今回の「白<White>」・・・ううん、自然演算と人間の可能性のズレを確かめてみるわ!」

 ちなみにこのときの動きが作戦報告書③にて確認されています。 

 

 

【過負荷Ⅱ】

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ティル「やはり「ソウゾウシュ」が選んだのは貴方たちだったのか、実力の差、認めなければならない。これであの夢の意味がようやくわかった。この「鏡面海域」の外には「本当の世界」があること・・・。

そして「本当の世界」にはもうひとりの「私」が鉄血のために戦っていること。ふふふ、「理想と信念のために戦う」・・・ここにいる私が永遠に成し遂げられないこと・・・

こんど私と出会ったら・・・伝えてくれないだろうか?「貴方だけは誇りを持って最後まで戦って欲しい」と・・・  

 

【終焉Ⅰ】

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テスターβ「複数の「駒」を同時に覚醒させたなんて、実験としては大成功じゃない」

???「だがこの状況をどうするつもり?素体のバックアップが奪われたら、「外の戦争」にも支障をきたすのよ」

テスターβ「遮断機構が作動している限り、彼女たちはこの「鏡面海域」から脱出できないわ。まあどちらにしても、「白<White>」の進化速度は自然演算システムによるシュミレーションを大幅に超えている。それがわかれば、目標は達成済みよ」 

???「じゃああんた・・・」

テスターβ「これからはテスター・・・デバッグシステムの生体モジュールとして、可能な限り補正データを収集するつもり。魂を捧げる「生贄」か、希望を背負う「王手」か、見定めさせてもらうわ~」

【終焉Ⅱ】

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テスターβ「ようやく会えたわ。「ソウゾウシュ」さまの秘蔵っ子たち。その目・・・私たちに力を求めた「あの子」の目には、確定された「未来」への不安、絶望、そして無念だけ・・・貴方たちは違うわ、国や理想、記憶には関係ない、人間との「絆」。貴方たちが持っているその「因子」は私たちが求める進化にとって必要不可欠・・・だが、その因子は果たして本物かどうか、「テスター」として創造されたこの私が、しっかりと見定めてやるわ!さあ、実験の始まりよ!」 

  ソウゾウシュの秘蔵っ子=プレイヤーが率いる艦たち。あの子=赤城やビスマルクなど、アズールレーンを裏切ったレッドアクシズであり、彼らは確定された未来を何とかするために裏切ったことが判明します。そういえば本編序章でビスマルクが「人類を

」 つまり確定された未来というのは、人類が滅ぶ、もしくは滅ぼされる未来であり、それを避ける=人類を救うという構図が成り立ちます。

 

【終焉Ⅲ】

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テスターβ「面白い、面白いわ!まさか自然演算システムの予想を遥かに超えるなんて・・・人間という生物はやっぱり最高だわ!

この進化スピードがあれば、「再現された戦争」を・・ううん、「仕組まれる戦争」を繰り返せば、いつかきっと・・・「ジャッジ」が貴方たちの働きを十分に評価したわ!ええ、おかげさまで、サブシステムである私の役目も十分に果たすことができたもの~」 

  テスターたちは人間による進化を高く評価したようで、「仕組まれた戦争」というのは、今回の鏡面海域や前回の紅染の来訪者のような特殊海域のことだと思われます。

 

 

【ここまで判明した事実で考察】

【①ビスマルクアズールレーンを裏切った理由】 

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 これまでビスマルクアズールレーンを裏切った理由については、「力あるものだけが人類を救えるのよ、私たちはただ違う道を選んだだけ」と語っていましたが、それは確定された未来を知ってしまい、それを回避するためにセイレーンに力を求めたことが判明しました。確定された未来を回避する=人類を救うなので、確定された未来は人類が滅ぶこと。赤城たちもこれを知っていたからこそ同じように裏切った、紅染の来訪者においても加賀がそのようなことを語っています。

 

【②セイレーンの目的】

 セイレーンは人類の進化を促すため擬似戦争を作り出し、そのための駒を用意し人類と戦わせているということが判明しています。

 またセイレーンはこの時代の存在でなく、別の世界戦から来た存在であることも序章で語られています。技術レベルが圧倒的であることもこれが理由でしょう。

 ただしここできなくさい情報が提示されています。それが報告書④になります。

 

 この報告書では、当初セイレーンデータベースの奪取や鹵獲を指揮官が提言しましたが、なんと上層部はそれを棄却。それどころか、情報収集を作戦目的としながら、セイレーン個体との交戦・通信記録の破棄を命令しています。どう考えても上層部とセイレーンはグルです。では具体的にどのようにグルなのか。

 真っ先に思いつくのは「実はセイレーンは軍上層部によって生み出された存在であり、鹵獲して調査されればそれがばれる恐れがあるので棄却した」です。ただこの説については、セイレーンが別の時代から来たことの説明がつきません。また安直すぎるのもありますので、この説は薄いでしょう。

 そこで出てくるのは「セイレーンの実験に上層部が絡んでいる」というものです。この説を述べる際に重要になってくるのがグラーフの紹介文です。

 

 「■■■」に操られる指揮官を憐れと思うという一文。最初これはセイレーンに操られると思いましたが、さすがにそれは訳がわからなさすぎる。そこで出てくるのが上層部とセイレーンがグルということ。

 セイレーンは人類の進化のために擬似戦争の場を用意し、そこで人類を戦わせることで進化を促しています。そこでセイレーンは軍上層部に接触。取引が行われ、セイレーンはは擬似戦争の場を用意し、上層部はそこに艦隊を派遣するよう指示し、実験に協力しているというものです。指揮官←上層部←セイレーン となるため、結果的にセイレーンの手のひらの上で戦わされている。これが操られているということだと思われます。なんで軍上層部が協力するかについては、セイレーンの技術を付与するとでも言われたのでしょう。

 

【③素体と覚醒反応とは】

 テスターたちが何よりも重視している「覚醒反応」。ただこれらについてはまだまだ謎が多く、明かされている情報も少ないのが現状。一応素体については報告書⑥で触れられていますが、読んだ上で「だからどういうことやねん」というのが正直な感想でした。

 「素体」の正体に関して、定型的な物質ではなく、「量産」から「彫刻」するための、「金型」になる、一種の記録装置(媒体)と推測される

 素体は量産型、今回でいえば駒を量産するための金型であることはわかりましたが、それと覚醒反応がどう関係するのかですが、そこで関係してくるのが「生贄」です。紅染の来訪者イベントでも、赤城たちに捕らえられた翔鶴は魂を生贄に捧げられ、瑞鶴を排除するためだけに動く抜け殻になっていました。しかし瑞鶴を守るという約束を思い出し、加賀はそれを「覚醒反応、然るべき場所での深層精神の伝承」といっていました。深層精神という言葉で検索しても引っかからないため造語と思われますが、近しい言葉の深層心理を用いてみると、次のようになります。ちなみに深層心理の意味は以下にようになります。

 人間の心(魂)には意識の下層において、更に深い層が存在し、無意識的なプロセスがこれらの層にあって進行しており、日常生活の心理に対し大きな影響を及ぼしていると云うものである。

深層心理学 - Wikipedia

  つまり覚醒反応というのは、魂の伝承ということでしょうか。ティルピッツが駒として生み出され、本来ならもたないビスマルクとの記憶を持っていたのは、本来のティルピッツの魂に刻まれていたビスマルクとの記憶を駒であるティルピッツも思いだそうとしていた。つまり覚醒反応の予兆?ということかもしれません。

 このあたりは今後のイベントで情報が出るのを待つしかありません。