アズールレーンを語る

アズールレーンの攻略・プレイ感想を書き連ねていく

【アズールレーン考察】「墨染まりし鋼の桜」イベントのストーリーを振り返り、内容を考察する

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 赤城・加賀の真の目的が見えてきた今回のイベント「墨染まりし鋼の桜」のストーリー振り返り、考察にいきたいと思います。

※注意

 この記事ではイベント「墨染まりし鋼の桜」ストーリーについてのネタバレを多数含みます。またここで語る内容は個人の考察であり、今後新たに実装されるストーリーによっては、今回語ることと相違が発生する場合がありますことをご了承ください。

 

 

【本編書き起こし・まとめ】

 まずは本編のセリフを書き起こした上で各章でわかった情報について触れたいと思います。特に今回のストーリーは一章ごとの文章量が多かったため、きっちり文章にしないと読み直すのが大変です。

 ただ今回はあまりにも文章量が多いため、途中の考察に関係ない掛け合いなどは省かせていただきます。そんなに文章多いの?と思うかもしれませんが、全く省かなかった【序】の全文をご覧ください。

 また、【願い】・【妹】は掛け合いのみのため省略しています。

 

【序】 

 

 

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ー10年前 重桜にて

陸奥長門姉、今神社から外を覗いたらね、人がいっぱい集まって来てくれてた!」

長門「そ・・・そうか?」

陸奥「「重桜を守りしカミの御狐、世界一の大戦艦」やっぱり長門姉はいいな~陸奥、羨ましい!

長門「からかうでないぞ・・・それよりここは合っているか?この服、艦装と同じなのに、いざ袖を通してみると妙に着づらいぞ・・・」

陸奥「うん・・・本当だ!簪がずれてる!ちょっと待っててね!ええと・・・こう・・・まあいいや・・よし!ぱーふぇくと長門姉、完成!」

長門「う、うむ・・・では余が参るぞ」

陸奥「はーい!みんなが待ってるよ!早く行こ♪」

長門「すーはーすーはー・・・喋り方も注意せんと・・・」

 

 巫女装束の少女は何回か深呼吸をして、ゆっくりと、優雅に玄関の前まで歩きーそして一度振り向いた

 

長門陸奥、余の妹・・あ、ありがと・・・」

重桜の民「来ました!いらっしゃいました!「重桜」を預かる神子、長門さま!!」

 

 天まで届くほど巨大な桜ーかの国と同じ名前を有する御神木「重桜」の根元にある神社は、国中の民と四方から来た参拝客で大変賑わっていた。

 そんな神社の奥社から、紅白の装いを身にまとった少女がゆったりとした歩幅で歩き出てくる。

 身につけているものはー御狐の衣装、華麗な装飾、そして桜を模する金の簪は、少女こそが「重桜」を奉る神職の者であることを証明してくれる。神社の表に設置されている祈祷台の中央で足を止め、少女は荘厳なる顔つきで重桜の民に向かって。

 

 

長門「余は長門、重桜を守りし者、連合艦隊旗艦の長門である!これより重桜を奉る御狐として、ヤオヨロズの神々に信仰を捧げようぞ!重桜の民よ!この国が末永く豊穣と繁栄で満たされるよう、余とともに祈りをー」

長門「尊き重桜の御恵みに、かたじけなみ奉りて、正しき直き眞心もちて、永く咲き誇り給えと」

 

 少女は力を込めて、その体格に見合わぬ威厳のある声で重桜の民に訴えかけた 

 神気が流れた、この世に生を受ける際にカミより授かりし「コトダマ」の力によって、「重桜」の花びらがかすかながら光り、そして桜色の雨が神社を、海を、辺り一帯を覆った。

重桜の民長門さま・・・ありがたや・・」

 

 民の声に呼応して、空に浮かぶ桜色の雫は光の玉となり、「重桜」の国の隅々まで散らばっていった。

 戦艦「長門」ー少女の記憶に存在していない、違う世界の「重桜」という国の光景だった。

長門「余は長門。重桜を守りし者、連合艦隊旗艦の長門である!皆の者、聞くが良い!そなたたちの信仰が続く限り、重桜の繁栄は永久に約束されようぞ!」

重桜の民「重桜に永久なる繁栄をー」

 

 歓声に近い民の声の中、長門は踵を返し、神社の境内に戻る。

長門「見たか、余の姿・・・今の余はどうであろうか・・・然り、お主の言うとおり、「『重桜』を守る者は、偉くなければならぬ」・・・余は・・頑張るぞ!」

  

【帰還】

 

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瑞鶴「ついにこの海域に戻る時が来たね・・・見てよ翔鶴姉!昔ここで戦闘訓練をやったの覚えてる?」 

翔鶴「そうよね。開戦以来戻っていなかったから・・・懐かしいわね・・」

 開戦後、セイレーンの襲撃により音信普通になった重桜のとある海域に艦隊が前進している。前衛には「ソロモンの鬼神」こと綾波が周囲を索敵を行っており、中央には五航戦の翔鶴・瑞鶴姉妹が続いて、一番後ろにかの世界では近代初の連合艦隊の旗艦ー三笠がついている

 

三笠「久しぶりの帰還に喜ぶのはわかるが、お前たち、少しは年長者の配慮をしてくれぬか・・はぁはぁ・・」

瑞鶴「ごめんなさい!でも、三笠大先輩でも弱音を吐くことがあるのですね。へへへ」

三笠「瑞鶴~今度はこの三笠の手作りロイヤル料理でも披露してやろうか?」

 

(省略)

 

三笠「セイレーンが跋扈している情報は本当だったな。各員!迎撃せよ!」

 

【目的】

 

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 瑞鶴「セイレーンに侵入されたとはね・・・道理でこの海域にずっと近づけなかったわけだ。でも翔鶴姉、今更何のために戻ってきたの?」

翔鶴「「重桜」よ、開戦以降の観測で、あの木が枯れ始めていることが分かったの。今回はその調査と・・・」

三笠「そして「あの子」を助けるため、だな。新生連合艦隊の立て直しは思ったより順調ではあるが、セイレーンに対抗するには、やはりあの子の力も必要だ。」

瑞鶴「「あの子」って、まさか・・・」

三笠「「長門」だ。ずっとここにいるのはわかっている。開戦を阻止できなったことで、自責の念に苦しんでいるまま・・だがな。救いださねばならない。」

瑞鶴「じゃあ早速行動ね!まずは目の前のこいつらを片付けるわ!」

 

 

加賀「「重桜」に向かっているようですね。このままでは長門接触してしまいます。いいんですか?」

赤城「お邪魔虫はいつまで経ってもうまく掃除できませんわね・・・煩わしいことこの上ないですわ。ですが・・今のあの子は所詮ただの一隻の戦艦、接触してきたところで何の役にも立てませんわ。開戦を阻止できなかった時点であの子はもはや・・・」

加賀「・・・」

赤城「民の信仰も、あの子の尊き犠牲も、所詮は計画の一部。加賀、今は待つしかありませんわ。あの方・・・「セイレーン」に対抗しうる、私達の運命を変えうる、あの方が降臨するまで・・・」

 

【契機】

 

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ー開戦前夜・海域座標:27.328699、-159.870474

長門「どうしても・・無理だと申すか?」

赤城「全ては重桜の未来のためです。ご命令さえくだされば、あとは私達だけでも行動します。」

長門「だが・・・戦争となれば、人の子がたくさん死ぬ・・敵はもちろん、我々重桜も・・・」

赤城「「タマシイ」と、命であっても・・・変革には対価がつきものです。世界は変革してこそ前に進められます。あなたならわかっているはずです。ご安心ください。重桜の機動部隊はまだ敵に悟られていません。必ず作戦を成功させてみせます。

長門「そう、であるな・・・」

加賀長門、命令をくれ。・・・一航戦の精鋭はいつでも出撃できるぞ。」

 

 この世界でたくさんの目を見た。神子だからこそ寄せられた信仰の目であろうと、その根底には紛れもなく幸せの未来への希望があった。

 だが今回は違う。普段信頼している仲間たちのその目に希望ではなく、最後の決断を下してもらいたいという願いが映っていた。

 いくら躊躇おうにも、ほかに選択肢はない。この戦争も上層部が決めたシナリオでしかない。もはや抗えないと知った少女は、拳を握りしめ、一度深呼吸をし、使い慣れた威厳のある口調で宣言した。

 

長門「余は長門、重桜を守りし者、連合艦隊帰還ー長門である。ここで、連合艦隊旗艦として、全重桜艦隊に命令を下す。アズールレーンを・・・奇襲せよ!」

 

【姉妹】

 

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人間に触れてはならぬ。神子の神格を損ねるがゆえに。 

 笑顔を見せてはならぬ。威厳を保たねばならぬがゆえに。

  心得よ。この世界で信じられるのは、我々「ソウゾウシュ」のみ

 

長門陸奥、見てくれ、次の神儀はこの身構えで良いのだろうか?」

陸奥「ん?少しそのままでいてね~うーん、少しバカっぽい?手を真っ直ぐ伸ばしてみたらどうかな?」

長門「え?・・・こ、こう?」

陸奥「えへへへ、長門姉ってお人形さんみたい!」

長門「・・・・」

陸奥「ごめん!そういう意味じゃないよ~えへへ、ほら長戸姉、笑って!こう~ギーー」

 

 真似してみたが、凄くぎこちない笑い顔だったような気がした。

 

長門「すまぬ・・・余は・・・どうやって笑えばいいか、忘れているようだ・・」

 

 

【封印】

 

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ー開戦後、「重桜」にて

 

長門「「重桜」が枯れ・・民の信仰がなくなっていく・・・」

陸奥長門姉!この海域、セイレーンに包囲されちゃったよ!・・・なんだか守ってくれてるって通信で言ってるらしいけど・・・まさかセイレーンと協力するなんて!みんなは何を考えているの!?」

長門「実は・・・数日前、余は連合艦隊の旗艦を解かれた。」

陸奥「えええー!」

 

 妹の目には、驚きと憤りが混じっていた。

 

長門「もう航空兵器の時代だから、もはや余たちは必要とされなくなったのではないか・・」

陸奥「あの馬鹿たち!陸奥たちの力を見てないくせに勝手に決めて!陸奥長門姉はあの世界でも「BIG SEVEN」なのに!・・今から言いつけてくる!」

 

 手を広げて、妹の前で立ちふさがった

 

長門陸奥、今はもう大艦巨砲の時代ではない!・・・残念だが、考えを変えていこう。こうして連合艦隊旗艦の任を解れたことで、余は安心して疑問の解決に取り組むことができる。開戦してから毎日、なくなった命の「タマシイ」・・・ううん、セイレーンが言ってた「りょうしじょうほう」、それが余になにかを訴えかけているようだ。・・・こうなったのは余の不徳のせいだが・・・」

陸奥「それは違うよ!あの人達、最初から長門姉のちからを利用しようとしただけだよ!」

長門「わかっておる!とにかく・・余の罪滅ぼしでも・・陸奥、これだけはわかってててほしいのだ。余を重桜に封じよう。そうしたら余はタマシイの流れが見えるし、もしかしたらなにかわかるかもしれん。「重桜」のためでもあるのだぞ」

陸奥長門姉・・・」

長門「安心せい、頼れる仲間を護衛役につけてもらった。「重桜」には誰も近づけさせんよ。心配せんで良い。」

陸奥「あっ・・白露型のあの子なの?あの子はどうも苦手だな・・・」

長門「余の代わりに仲良くするのだぞ・・・あ、それと・・」

長門「ー今まで色々ありがとね。陸奥

 

【護衛】

 

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江風「止まれ、何者だ!?」 

瑞鶴「こっちは重桜新生連合艦隊、「重桜」の神子の様子を伺いたく・・・」

(省略)

 

 無数の御柱と注連縄に囲まれた神木の根元に、「封印」の水晶があった。「重桜」の神子をも兼任した、戦艦「長門」である少女が封印されている。まるで悪夢でも見ているような、険しい顔だった。

 

江風「タマシイ・・・セイレーンが言ってた「りょうしじょうほう」のことをずっと見ていたからな。彼女はそれを罪滅ぼしとも考えているようだが、現実は違う。一部の人間に唆されているだけだ。私にできることはこうして彼女をセイレーンから守ることしかない。彼女を救えるのはあなた達だけだ。」

三笠「それがこちらの目的でもある。江風、大儀だったぞ。あとはこちらに任せるがよい!」

【結界】

 

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人間に触れてはならぬ。神子の神格を損ねるがゆえに。 

 笑顔を見せてはならぬ。威厳を保たねばならぬがゆえに。

  心得よ。この世界で信じられるのは、我々「ソウゾウシュ」のみ

 

長門「・・・余も皆と一緒に戦いたい!頑張っている皆にとって、余たちだけが後ろで控えているなんてこと、あまりにも不公平では・・・!余は・・わたしと陸奥は最大最強の戦艦だったのではないのか!・・・お願い!絶対に皆の足を引っ張らないから!」

???「ならぬ!重桜を守りし者、世界一の最強戦艦に前線で万が一何かがあった時、重桜の民に如何に弁明できようか!」

長門「でも・・・」

???「過ぎた自己は己が躰を滅ぼすぞ!我らの指示通りに動くことこそ重桜への貢献となるのだ。わかっておるか?」

???「いかにも、お主は今まで通り動いていればよい」

 

長門陸奥

陸奥「うん?」

長門「机に置いてあるこの人形たちーこの子達にも心、魂というものがあるのだろうか?」

陸奥「さぁ・・・長門姉急にどうしたの?」

長門「余とお主が建造されてから、この世界は変わり果てておる。お主も知っておろう。海の向こうにいる、余と同じく「びっぐせぶん」という名を名付けられた艦たちを・・・面識のない異国の戦艦たち・・願わくば友達になって・・・そうだな。なにより一度、手合わせでもしてみたいものだぞ。ふふっ」

(省略)

 【覚醒】

 

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ドガーン!

陸奥「ああ!「重桜」にこれ以上当てさせないで!」 

瑞鶴「こっちは避けるのに精一杯なんだからっ!-ああ!また!」

ドカーン!

「重桜」の根元で繰り広げられた乱戦、数多くの砲弾が神木のいたるところで爆発し硝煙の匂いとは違う木材が焦げた匂いを震わせた。封印さsれた少女の表情は心なしか苦しそうに見える。

陸奥「しまった。このままじゃ長門姉はー」

 

ー!光が、少女と余人の間に不可侵の壁を作り出した。

 

???「タマシイの安寧を乱す不届き者め・・・」

 

 声とともに、「壁」を形成する光の玉ーその正体である無数の「重桜」の枝、葉、花びらがくっくりと姿を現し空に浮かんでいる。セイレーンも瑞鶴たちも一瞬で動きを止めた。

 

???「時空の摂理を乱す化生どもよ!立ち去るがいい!」

 「重桜」から放たれた光の数々が奔流と化し、襲来したセイレーンの艦隊を飲み込んだ。半刻も経たぬのち、水面には数々の残骸とー

 幼き身持ちながらも、威厳のある風貌を持つ少女が光の中心に静かに佇んでいた。

陸奥「な、長門姉・・・」

江風「神子さま!」

瑞鶴「あ、あれ?」

長門「余は長門。重桜を守りし者、連合艦隊旗艦ー長門である!」

 【奮発】

 

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瑞鶴「ええと・・・無理やり叩き起こしちゃってごめんなさい・・・」

 殺気(?)の込められた視線を感じ、瑞鶴があわてて謝罪した

(省略)

長門「あのお方が余に「重桜」を託した、ゆえに余は重桜を守りし者として、この躰が錆び果てるまで・・・

陸奥長門姉・・・」

瑞鶴「それは・・・あなた自身が選んだ道なの?」

長門「余は・・・全てを信じる重桜の民、そして余の不徳への償いのため、余の意思など不要なのだ。」

三笠「この未熟者!」

長門「あう!?」

三笠「この変革の時世にして、戦艦でありながら我が身を奮わせず、こおで座して死を待つなど、宝の持ち腐れとは思わぬのか!」

長門「あ、あなたは・・・み、三笠さま!?」

(省略)

長門「み、三笠さま、余は・・・連合艦隊の旗艦を任されてから、三笠さまのように・・・偉大なる旗艦になろうとしてたけど・・・でも・・・」

三笠「言葉はいらん。我と共に戦おう」

長門「え・・?」

三笠「その砲身を見たときに確信した。この世界で生まれてからずっとその主砲を撃つ機会はなかぅたのだろう?」

長門「・・・!!」

 長門の目に生気が溢れてきた。

三笠「戦艦たるもの、主砲を鳴らせ、大洋を駆けるべし。この三笠を継ぐものが主砲を撃たぬまま錆び果てるのは見るに堪えん。時には千の言葉より、一戦交えた方が互いの真心がわかる事もある。そっちの・・・妹か?どうだ?そっちも混ざってみないか?」

陸奥「はい!えへへ、この日をずっと待ってたんだ!」

人間に触れてはならぬ。神子の神格を損ねるがゆえに。 

 笑顔を見せてはならぬ。威厳を保たねばならぬがゆえに。

  心得よ。この世界で信じられるのは、我々「ソウゾウシュ」のみ

長門「余は人間より作られたがゆえに、人間と同じく友を、絆を欲する。民草に憧れられる存在たるがゆえに、威容だけでなく時に笑顔も必要とする。「ソウゾウシュ」よ、どうかその申し子に一度、真に信じられるものを見出すための新生をー」

長門「良かろう!実戦経験がなくとも、全力で向かおうぞ!重桜の「びっぐせぶん」ーー長門型戦艦長門、推して参る!」

 【強敵】

 

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長門陸奥「うう・・やっぱり負けた・・・」

三笠「まだ若い子には負けられないな!あははは!」

長門「三笠さま」

三笠「どう?楽しかった?」

長門「うむ。大変勉強になった。余は・・わたしは未熟だった。民に、そして仲間に失望されたくないと必死に頑張ってたがゆえに・・・色んなものを失い、操られて戦争を引き起こした・・・これは紛れもなくわたしのせい・・・タマシイたちが教えてくれた、この時代にある「歴史の分岐点」・・・それを一緒に探してほしい。わたし・・余は二度と自分から逃げない!」

ピュリファイアー「いやぁん、いいこと言うねキミ~私が乱入する暇もなかったよ~」

 みんな「!!いつから!?」

ピュリファイアー「やはり情報は正しかったね~この時代の特異点?だっけ・・・がみんな集まってきたね!」

 セイレーン目掛けて発射された長門の主砲を避け、セイレーンーピュリファイアーが戦闘態勢を取るのではなく、みんなに向けて言い放った。

ピュリファイアー「・・・キミ、目覚めたばかりでいかりをまきちらしちゃダメよ!今日はこっちがヒントを伝えに来ただけだからね!ええと?王冠の載冠、桜の満開に・・・魂の流転は終き海へー終焉の序曲?・・・ダサっ。どの子プログラムよこれ考えたの!恥ずかしいじゃない!」

長門「もう良いか?喋る事がもうないなら・・・余の砲火に砕かれるがいい!」

 【撃退】

ピュリファイアー「あああ!!なんでまた私が貧乏くじを引くことになるの!「重桜」を見てみたかっただけなのにー」

(省略)

長門「うむ。それより三笠さま、先ほどのセイレーンの言ったことで気になることが・・・「魂の流転」とやつは言っていたが、この世界の伝承では、「重桜」はカミへと祈りを捧げる際の神体でありながら、魂に救済と安寧を与えるーという意味も有する。余が眠っている時に見た「タマシイ」がーセイレーンの言う魂であらば、それはこの「重桜」ではなく、とある遠き海域に吸い寄せられているようだった。

 それがセイレーンの仕業か、はたまた余も理解できぬ存在の仕業かは分からぬが、とにかくこの世界に大きな変革を起こそうとする力が動いていると見た。」

三笠「そうか・・・お主の憂慮も考慮せねばな。とにかく、今の我らにはまだ力が必要だ。瑞鶴もさっきから何回か聞いているが、長門、我らの仲間にならぬか?」

長門「うむ・・・故郷を離れ、異国の海に出るのも一興・・・余は長門型戦艦長門・・・余とともに参ろうぞ!」

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赤城「ようやく・・ようやく完成しそうですわ・・・この力さえあれば、グレーゴーストも、セイレーンも、もはや歯牙にかけない存在にすぎませんー加賀?あなたもこの喜びがわかりますね?」

加賀「ここまで巨大な力とは・・驚かざるをえませんね。姉さま」

赤城「決戦法案・・・あと少しで、重桜の運命を変え、世界に新たな秩序をもたらせますわ・・・ふふふ・・」

加賀「この想定外の事態・・・お前なら・・どうする?」

 

【判明した情報について】

   【長門の扱いについて】

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  重桜における長門の存在は重桜に信仰を集めるための神子でありましたが、セイレーンの登場に伴い軍上層部にとってのお飾りとされていきました。重桜の神子として多くの信奉を集めているため民を煽動させやすいこと。そして世間から隔絶され長門を補佐するはずの立場がすべてセイレーン側についていたことにより、誰にも相談できず開戦に流されてしまいました。

   開戦の最終決断を取らせることで開戦の全責任を負わされ、開戦を避けれなかった責任を取らされ連合旗艦を解任。権限を奪われ民の憎しみと責任を押し付けられた形となりました。  

 

  長門を前線に出さなかったのも、前線に出ることで兵や民に出会うとそこで色々と喋られ「長門が決めたことのため自分たちはそれに従っただけ」という構図を崩されることを防ぐためだと思われます。余計なことを喋れるのを防ぐためずっと隔離し続けたということです。三笠だったらこうは上手くいかなかっただろうことは容易に想像できます。

【赤城・加賀の目的】

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 ついに赤城・加賀が最終目的が今回のイベントで判明しました。それはグレイゴーストやセイレーンさえ圧倒する力を持つ「あの方」を降臨させることです。しかしあの方を降臨させるためには多くの魂が必要であり、翔鶴の魂を捧げたことや、長門が語った「魂が重桜でなく別の海域に流れている」というのも、本来死んだ魂は重桜にたどり着くことによって安寧をもたらされるが、その魂たちが重桜に行かず別の海域に流れているというものの、すべてはあの方に魂を捧げられた結果となります。

 

 このため加賀・赤城がなぜセイレーン側についたのかについては、あの方を降臨させるためには多くの死んだ魂が必要であり、セイレーン側につき戦争を開戦させることで多くの死者を生み出し、それによって捧げるための魂を大量に生み出していたということになります。

   赤城が語った民の信仰やあの子の犠牲とうのは、民の信仰が厚い神子である長門に開戦を宣言させることで、重桜全体を戦争に引きずりこみました。赤城たちは多くの魂を確保できたが、長門連合艦隊旗艦を罷免され、自責の念にかられ自らを封印しました。

 【十年前は正しく繁栄していた人類】

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 ここでは10年前、神子となった長門が重桜の民の前でその力を披露した場面となります。少なくとも10年前は人類は正しく繁栄していたことがわかり、長年セイレーンとの戦いが続いていたという明石のセリフがあった一方、10年前はセイレーンとの戦いはなかったことを意味しています。

 

【考察】

【あの方とは誰なのか】

 赤城・加賀があの方というほどのクラスであり、その力はセイレーンさえ圧倒するとされた存在ですが、それはいったい誰なのか。

 まず思い浮かぶのはやはり大型戦艦の大和、そして武蔵です。このクラスなら赤城・加賀があの方といっても違和感はありません。しかしここである疑問が出てきます。それはいくら大和・武蔵といえど召還するために多くの魂を必要とするのか?ということです。

 いくらこの二艦でも枠としては赤城・加賀たちと同じ実在艦であり、建造方法としては同じ方法になるはずです。それなのに赤城・加賀は召還のために多くの量子情報を集めています。これはキューブによる建造というよりも、建造のために多くのデータを必要とするサン・ルイやモナークのような計画艦の建造方法に似ています。

 なによりいくら大和・武蔵でもセイレーンを圧倒できるほどの性能として建造されるのかが疑問です。長門も「もう自分たち戦艦の時代ではない」と語っていたように、大和が出た時代はすでに戦艦から航空機の時代となっており、性能はともかく艦歴を見ればセイレーンを圧倒できるとは思えません。

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   また 紅染の来訪者において、赤城は「カミより授かった聖域。優れた魂を捧げ続ける限り」という発言をしています。あの方は赤城・加賀にとって神の存在であり、それは聖域を与えられるほどの力を持っています。これ本当に艦なのか?それこそ重桜の神そのものなんてオチかもしれません。

【ピュリファイアーのヒントの意味】

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 重桜見にきたらこてんぱんにされたピュリファイアーさんですが、そのヒントは明らかに意味ありげなものでした。その内容について考えていきましょう。ちなみにそのヒントは「王冠の載冠、桜の満開に魂の流転は終き海へー終焉の序曲」というものです。

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 まず「王冠の載冠」ですが、冠と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは冬のイベント「凛冽なりし冬の王冠」です。このイベントにおける王冠とは、特異点の形が王冠のようであることが由来しています。

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 そして「桜の満開」は重桜のこととなりますが、ピュリファイアーが重桜に集まった瑞鶴たちに対し「この時代の特異点に集まった」と語っており、王冠の載冠、桜の満開はそれぞれが特異点であることをを示しています。そしてその二つの戦い本来の魂の流れとは違う流れにより終わき海に魂が流れてている。魂の流転とは長門が語っていた、本来重桜に行くべき魂たちがあの方が眠る海域に赤城・加賀によって流されている・

 これにより起こる世界の変革は終わりの始まりである、このように読み取れます。おうもっとわかりやすいヒントよこせピュリファイアー。

 つまりピュリファイアーのヒントは以下のようになると思われます。

王冠の載冠→凛冽なりし冬の王冠における特異点

桜の満開 →桜の満開における特異点

魂の流転 →本来重桜にいくはずの死んだ魂が別の海域に赤城・加賀によって終わき海に流れている

終焉の序曲→このままだとアズールレーンは滅ぶ

 

 

 

  しかし世界の敵であるセイレーンを倒せるはずの決戦法案がなぜ破滅の序曲なのか?この破滅はセイレーンが破滅すると受け取る方もいるかもしれませんが、このヒントはアズールレーンたちに向けられたものであり、すなわちアズールレーン陣営にとって破滅に繋がると言っています。

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 この決戦法案がアズールレーンにとっての破滅となるのは、この法案が重桜の運命を変え、世界に新たな秩序をもたらすためのものであり、アズールレーンを救うためのものではないためです。

 

 ここで思い出してほしいのが、アズールレーン陣営の中心はユニオン(アメリカ)・ロイヤル(イギリス)です。

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 また赤城は瑞鶴からグレイゴーストの名を出されただけで発狂し、今回もグレイゴーストさえ相手にならない力と語っているため、赤城にとって日本を敗戦へ大きく傾けたミッドウェーを強く意識しており、そこで自分たちを沈めたグレイゴーストに強い恨みを持っています。このため赤城にしてみれば、かつて第二次世界大戦で自分たちが負けた国たちをセイレーンごと打ち滅ぼし、アズールレーンでなく重桜を中心とした世界情勢を作り上げたい、それこそが「新たな秩序」の真意であり、セイレーンが語るアズールレーンの滅亡だと思われます。

 

 【総評】

 赤城・加賀の目的がはっきりしたことで、鉄血と違い重桜が組織として1枚岩ではなかった理由も判明しました。このあと控えるのはユニオンイベントですが、ユニオンにおいてそこに強い執着を持つ赤城が力を手にいれたとなれば、嫌な予感しかしません。