- 【3月27日メンテナンス後キャラストーリー実装】
- 【キャラゲーでありながらキャラクターの掘り下げの少なさが課題だった】
- 【二次創作への弊害】
- 【ストーリーで判明した重要な要素】
- 【なぜ条件開放式にした?】
- 【情報不足だった世界観にも触れる】
- 【キャラストーリーだけでは不十分】
- 【最後に】
【3月27日メンテナンス後キャラストーリー実装】
【お知らせ】
— アズールレーン公式 (@azurlane_staff) 2018年3月25日
次回メンテナンス後、
「雪風」「瑞鶴」の「キャラストーリー」が追加!
秘書艦に設定しメイン画面でタップすると、専用任務が解禁!
任務をクリアすると、ミニストーリーが見れます!
ほかの艦も少しずつ追加予定!
※予告ツイートでのご要望は全部確認しています!#アズールレーン pic.twitter.com/CrtVVfdNUt
【キャラゲーでありながらキャラクターの掘り下げの少なさが課題だった】
アズールレーンはSTGジャンルでありますが、一方でキャラクター収集ゲームでもあるため、キャラクターの個性の掘り下げが非常に重要となります。
そのような個性の掘り下げはキャラクター専用セリフであったり、ストーリー本編によって掘り下げられることが一般的ですが、アズールレーンは各キャラクターの個性に踏み込むようなセリフは少なく、ストーリーについても初期艦3人やアークロイヤル、赤城のようなキャラの濃いメンバー以外はどうしても1セリフ程度で個性の掘り下げには至っていませんでした。
【二次創作への弊害】
このような個性の掘り下げの少なさは二次創作作品制作において大きな壁となります。個性の掘り下げがされていないということは、すなわち設定が確立されていないということであり、ギャグ・日常漫画ならばまだ何とかなりますが、各キャラの設定を掘り下げる必要があるシリアス展開において、設定が確率されているかどうかは非常に重要な問題となります。設定を予想し作品を公開した後で、実は全くの検討違いの内容だったとなれば、それこそ晒し上げにされかねない大失態です。
また、日常展開なら大丈夫かと言われればそうでもなく、一人称や仲の良い他キャラの呼び方が違っていれば、それも炎上ネタになりかねません。東方プロジェクトに登場する霧雨魔理沙の一人称を「俺」と記載した二次創作が相次ぎ炎上した騒動は有名な話です(原作では「私」と呼称している)
俺魔理沙とは、一人称を間違って「俺」と描いてしまった魔理沙である。
本来、彼女の一人称は「私」なのだが、急激に東方の知名度が上がった際、東方に興味がなかったものの、その人気にあやかって設定をよく調べもせず同人誌を描いたときに俺魔理沙を出現させてしまうことがしばしばあった。
現在ではさすがに間違えるような人は殆どおらず、もし出す場合は偽者として登場するといったネタが存在する程度である。
しかしネタでは無い形でやってしまえば、東方ファンからの非難の対象となるのでにわかの人はちゃんと調べる位はしておこう。
【ストーリーで判明した重要な要素】
※ここからキャラストーリー本編のネタバレが存在します。ご注意ください
それではキャラストーリーで二次創作に活用できるような要素は何があったか。
ひとつは彼女らも体調を崩し風邪をひくということ。これはエイジャックス編で判明したことですが、看病ネタというのは恋愛ストーリーでは王道ですが、ヒトでない彼女らに風邪という概念があるのかが不明でした。
体調を崩す展開はシリアスでも使われることが多く、精神的ダメージを受ける出来事が起こる→悟られないように無理をして振る舞う→限界で倒れる→看病を受けるなかで心境に変化が起きる、という展開を見たことがある人も多いと思います。疲労度というシステムはありましたが、それはあくまでゲーム的システムであるため、疲れという概念はあっても、それを実際の体調の変化にまで拡大解釈するかは難しい問題でした。
もうひとつは赤城のキャラ設定について。指揮官に近づく女性は害虫と称し、力ずくで排除しようとするほどのヤンデレです。そのため二次創作でも登場頻度が高い一方、見境なく異性を排除するキャラとして描かれていました。
しかしのストーリーで見境なく襲うことはなく、指揮官に対し無害と認定したものには普通に接することがわかり、赤城キャラストーリーで幼いものたちの面倒をみることや、執務中はちゃんと我慢する(プライベートでは加減なし)ことなど、重桜のトップに立つだけの存在であることがわかりました。それに赤城以上にやばいやつも登場しましたので・・・
【艦船紹介】
— アズールレーン公式 (@azurlane_staff) April 23, 2018
重巡洋艦・ローン
装甲艦の設計案のみ存在していたと定義されている『架空存在』の一隻。
ゆるふわな笑顔が目立つ家庭的な女のコ。
趣味は生き物の放生(ほうじょう)。何を放生するかは不明。
普段はいつも母港でのんびりしているが……
「開発ドック」にて常設実装!#アズールレーン pic.twitter.com/nfjuERQZwG
【なぜ条件開放式にした?】
キャラストーリーは条件
①ストーリーキャラを秘書艦にする
②指定された食料を消費
③任意の艦を10回強化する
④ストーリーキャラで20回戦闘をクリアする
⑤ストーリーキャラを含めてデイリーを3回クリア
⑥ストーリーキャラの好感度を100にする
⑦ストーリーキャラを3回限界突破する
⑧ストーリーキャラのレベル100にする
比較的やりやすい出撃や限界突破はともかく、なぜ好感度100を入れたのか。一軍キャラならすでに好感度100までいっていることも多いが、あまり使っていなかったキャラや、実装と同時にストーリー開放されたキャラだと、なかなか開放できません。
レベル100ではストーリー開放はなく報酬のみですが、好感度では最終編が開放されるため、好感度を満たさないとストーリー全開放とはなりません。なぜこのような面倒なシステムをとったのか。
これが関係するのがクリーブランドのキャラストーリー。本編内のクリーブランドは、指揮官に可愛いといわれ真っ赤になったり、コロンビアに悟られたりと指揮官に対し恋愛感情までは至らなくても、好意を持っていることが前提のストーリーでした。
しかし一目惚れのオクラホマや最初から振り切れている赤城などはともかく、クリーブランドのゲット時間のセリフからも、最初は上司と部下の関係に留まっています。もし所持さえしていれば全開放にしてしまうと、所持しているクリーブランドとストーリー内のクリーブランドで感情に矛盾が生まれてしまいます。
他にも順次開放にしないとボリューム不足と感じられてしまうなどメタな理由もありますが、わざわざ好感度を開放のひとつに加えたのはストーリーの矛盾を解消するためのものだと思われます。
【情報不足だった世界観にも触れる】
アズールレーンはキャラ設定も不足していましたが、世界観についても情報不足でした。一概に世界観といってもセイレーンやキューブといった本編に深く絡んだ設定だけでなく、人類の文明レベルや多くのキャラの生活圏となる鎮守府に関する情報など、世界観を想像する中で必要不可欠な情報が欠けていました。
そんな設定について言及されたのが山城のキャラストーリー。この世界ではテレビもなかった時代から、セイレーンの登場により30年でスマホが登場するまで技術が進んでいることが語られています。これを踏まえると、アズールレーンの現在の西暦は第二次世界大戦が終わった後から30年のため、1980~90年代だと予想されますが、セイレーンによりかなりの技術進歩が図られているため、現実よりも技術は進んでいると思われます。
指揮官が山城のスマホを見て「この時代にあるわけないのに」と発言しており、これはメタ発言となりますが、
それと鎮守府内の生活事情ですが、お店はやっぱり明石と不知火の二店しかないようで、そこ以外で買うには外に出ないといけないようです。二店しかないのにまた値上げする不知火さん鬼畜すぎひん・・・?
【キャラストーリーだけでは不十分】
キャラストーリーだけで情報不足の問題が解決したかと言われれば、残念ながらまだまだ足りていません。
キャラストーリーは実装されたものの、ストーリー上で出た情報以外からの補填がありません。小イベントで登場するキャラは限られる上、既存の情報も多いため、ストーリーで出なかった設定が他のイベントから補填される可能性が低いため、設定の外堀を埋めるには情報不足です。
キャラクターゲームでそのような小出しの情報が新規に出てくるものの代表格が期間限定ボイス。特にクリスマス・正月・バレンタインなどの季節イベントなどで実装されやすく、キャラの個性面の設定を補完しやすいシステムのため、ぜひ実装してほしいところ。それに季節ネタは二次創作として描きやすいし。
【最後に】
残念なところですが、キャラストーリーだけでは二次創作の大きな飛躍とはなりえません。キャラストーリーも含め、もっと情報が必要です。
幸いベルファストを主人公とした、日常生活面を含めた新たな公式設定が解禁される可能性のある作品が発売されます。
アズールレーン Episode of Belfast (ダッシュエックス文庫)
- 作者: 助供珠樹,制作協力/『アズールレーン』運営,raiou
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/06/22
- メディア: 文庫
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ラフィー主人公のノベルも出ますがこちらは・・・ギャグメインであまり設定が出なさそうなので様子見です。本編、イベントストーリーなどで新たに出た設定などについてはこちらで随時補完していきたいと思います。