※注意
この記事ではイベント「凛冽なりし冬の王冠」ストーリーについてのネタバレを多数含みます。またここで語る内容は個人の考察であり、今後新たに実装されるストーリーによっては、今回語ることと相違が発生する場合がありますことをご了承ください。
今回はセイレーンの存在が前面に出てきたイベントとなり、ストーリー内容もアズールレーンを語る上では重要となる設定、キャラクターや発言が数多く見受けられました。この記事では今回のイベントのストーリー内容を振り返りつつ、その内容について考察したいと思います。
ちなみに考察内容に関しては前回の鉄血イベントの考察内容を引用する場面があるため、下に貼った記事を先に読んでもらえるとスムーズに読めると思います。
【今回のストーリー内容について】
まずは今回のストーリーの中身について振り返りたいと思います。今回の作戦内容はロイヤル・北方艦隊合同のティルピッツ撃墜作戦となっています。
ベルファスト率いる軽巡・重巡を中心としたロイヤル艦隊が補給・偵察を担当、巡洋戦艦や戦艦などロイヤル艦隊では火力不足となる相手を、デューク・オブ・ヨーク率いる別働隊が殲滅するという作戦のようで、最終目的はティルピッツの撃滅となっています。デュークが宣言した「タングステン作戦」が史実においてもティルピッツ攻撃作戦であったことからも想像できます。
ティルピッツ撃墜のため正規空母ヴィクトリアスを投入。しかしヴィクトリアスは意図的にティルピッツを見逃すも、その先で特異点が発生。その特異点を追って現れたコのはセイレーンとは別勢力の「コードG」、セイレーンはコードGを排除しようと目論見ますが、正面からぶつかればかなりの被害が出ると判断。わざとヴィクトリアスの偵察機を撃墜し、コードGの元に北方連合を呼び寄せることで、彼女らを巻き込むことを避けたかったコードGは姿を消し、ロイヤル艦隊とピュリファイアーが激突。
ロイヤル艦隊は無事ピュリファイアーを撃破しますが、結果としてセイレーンは最小被害でコードGを遠ざける策が成功し、次のセイレーン活動海域はサクラが咲く海域であることが示唆されました。
それではストーリーの振り返りが終了したため、今度は各キャラの発言から判明した設定について振り返ります。
【セイレーンについて】
【新たに判明したセイレーンの強さの秘密】
今回のボスであるピュリファイアーはまさかのビーム兵器を搭載。明らかにアズールレーン陣営側を超越した技術を持っており、これだけの差があれば劣勢になるのも頷けるものでした。
だがそれ以上にセイレーンの強さの秘密となっていたのが判明したのがこのシーンとなります。
凛冽なりし冬の王冠D「エピローグ」
テスター「ふん。・・・ピュリファイアー、新しいボディにはもう入ったのか?」
ピュリファイアー「ぷはーー!いやぁいっぱい遊んだぁ!戦闘経験もがっつり積めたし!」
前回の鉄血イベント最終ステージで倒したはずのテスターが、当たり前のように今回のイベントにも登場したことに疑問を感じた人もいたかもしれません。もしかするとテスターは量産型で次々と新しいのが沸いてくるのかとも考えましたが、その秘密が今回のイベントで判明しました。
それはセイレーンはたとえ倒されたとしても、本体を破壊しない限りボディを入れ替えるだけで再び復活するということです。しかも中身はそのまま引き継いでいるため、戦闘経験を引き継いで再始動しており、まさに強くてニューゲーム状態になります。戦力で上回るセイレーンをたとえ戦術や技術で倒したところで、倒したセイレーンの中身が無事な限り再び復活、しかも倒された経験も積んでいるため、同じ戦術が通用しないという仕様。
セイレーンは素体がある限り手駒とする鉄血勢を量産できる技術があるため、同じように自身のボディも量産できていると考えると、セイレーンの素体を破壊しない限りどんどん進化していくセイレーンに物量で押されるというジリ貧の状況が起こることが予想されます。そら強いわ
【なぜセイレーンはメンタルキューブの存在を知っていたのか】
凛冽なりし冬の王冠D「エピローグ」
ピュリファイアー「ははははは!!久しぶりに遊んだわ!!やっぱりメンタルキューブのポテンシャルは最高だよね!!」
セイレーンがなぜメンタルキューブの存在を知っていたのか?敵に関することだから調査してたんだろ?と思うかもしれませんが、それならば「やっぱり」という言葉が問題となります。
何より「やっぱりメンタルキューブのポテンシャルは最高だよね!!」というセリフ部分。これはキューブの性能を知っていて、その成果の高さに改めて感心したからこその発言であり、そもそも敵側の成果に恐怖するどころか喜んでいる点で色々とおかしいのです。ピンと来ない方のために例を出しましょう。
兵士A「くそっ!敵の新兵器のせいで味方にかなりの被害が出てる!どうすりゃいいんだ!」
兵士B(ピュリファイアー)「ひゃっほー!敵の新兵器さいこー!!!」
はい、これスパイ容疑で銃殺刑ですね。もしくは精神病棟に押し込まれます。こんなことをピュリファイアーは喋っているわけで、普通に考えればおかしいわけです。
しかしあることを考慮するとそれが自然な発言となります。それは「メンタルキューブは元々セイレーン側の物」であることです。そう考えると、元々自分たちのものであったキューブが観察対象に対し高い成果を挙げていることを喜んでいるため、あまり不自然とはなりません。
そもそも「メンタルキューブ」ってアイテムの中で明らかに浮いた存在だと感じていました。アズールレーン世界の人類の技術がどれほどかはわかっていませんが、装備の多くが現代兵器が多いことを考えると、現実とそこまで乖離した技術水準ではないでしょう。そんな中に明らかにSF要素の塊である「メンタルキューブ」は、どう考えても人類が偶然発明できました、という品ではありません。
ならセイレーン側のものであるメンタルキューブをなぜ人類が保有しているのか?それについては過去の考察で語った、軍上層部とセイレーンは繋がっており、その記事で語ったセイレーンから軍上層部に対して行われた取引がキューブの付与だった。その見返りとして軍はセイレーンが用意した戦場にプレイヤーを向かわせ、セイレーンの求める成長の実験に協力している、と考察しました。整理すると以下のようになります。
①セイレーンが軍上層部にキューブを提供。
②軍上層部、キューブを元に艦を創造。
③セイレーンが戦場と素体を元にした駒を用意
④軍上層部、艦を指揮官に与えセイレーンが用意した戦場へと向かうことを指示
現在は③と④を繰り返している状態です。未知に技術を手に入れられる軍上層部と、戦わせることで人類の成長を観察したいセイレーン側の取引が成立しています。それを知らず指揮官はセイレーン・レッドアクシズと戦わされています。
【セイレーンは史実が存在する世界から飛んできた?】
セイレーンは別の世界からやってきた、というのは本編序章でも語られていたことですが、具体的にどのような世界からやってきたかについては不明な部分が多い点となっていました。
だがセイレーンは史実を辿った人類史が存在する世界よりやってきたことが判明しました。それがわかるのが以下の部分です。
凛冽なりし冬の王冠D「幕間」
テスターα「ロイヤルから北方連合への物資輸送船団の第二陣が艦載機によって沈められたわ。今の「設定」では、鉄血艦隊が北海で空襲を行えるほどの戦力はないはず・・・一体・・・」
オブサーバー「「再現」の台本によれば・・・次はロイヤルの子たちによる大規模空襲のはうね」
これは彼らが意図して人類が歩んだ史実を再現した世界で戦争を行っており、それは史実を知っているからこそ出来る芸当です。歴史を再現するためにわざと当時程度の戦力しか与えていない節もあります。
この件で判明した新しい情報がありますが、それは長くなるのでまた別記事でやりたいと思います。
【プロトタイプ=コードGとは何者か】
【コードGの正体とは?】
今回のイベントで初めて登場した、アズールレーン・セイレーンとは異なる勢力の登場人物がコードGであり、セイレーンが警戒対象とするほどの実力を誇るようです。その正体とは何者かについてですが、その風貌や鷲の存在、艦載機を飛ばしていること考慮すると「正規空母・エンタープライズ」が濃厚となります。それとGはグレイゴーストのGではないかとも考えています。
それではコードGはどこから現れたか。プロトタイプという言葉からキューブで作られた最初期のエンタープライズなのではとも考えましたが、それだとヴィクトリアスに対し「未来のあなたはー」と語っていることが矛盾します。
そういえばヴィクトリアスがコードGのことを「未確認のセイレーン」と呼称していました。これは単純にコードGがセイレーンの近くにいたからそう呼称しただけか、もしくはセイレーンと信号が同じだったためか、後者であるならばコードGはセイレーンに近い存在になっているか、セイレーン側だったが離反してセイレーンと敵対しているということになります。この辺りはコードG以外の第三勢力所属が出てこないことにははっきりしないところです。
【コードGの目的とは?】
セイレーンにとって明らかな警戒対象であるため当初はアズールレーン側に味方するのかと思いましたが、北方の輸送部隊を壊滅させたり他の部隊を襲っていたりと、アズールレーン側への被害を齎しているコードG。その目的とは何なのか。
コードGは特異点が発生すると現れ、その特異点を崩壊させようとします。この特異点が崩壊することで今回ならば北方連合は崩壊し、連合が行っていた作戦は存続不可能となり失敗になる。さらに北方の輸送部隊を壊滅させていることから、ここでコードGが取っている行動は北方連合の妨害です。
妨害することで今回行っていたタングステン作戦は不可能となるため、セイレーンが行っていた史実に基づいた再現戦争は出来なくなる、これがコードGの行動理由です。
【まとめ】
今回わかったこと、考察したことを振り返ります。判明したことは以下の4つです。
①セイレーンは倒しても素体(本体?)と替えのボディがあれば復活できる
②キューブはセイレーンが持ち込んだものである可能性有り
③セイレーンは人類の史実が存在する世界から来ている?
④コードGの目的はセイレーンの再現の阻止であり、アズールレーンの味方というわけではない
残念ながらまだまだ情報が少ないため、①と④以外は推測の域を出ません。次回考察ではセイレーンが史実に基づいて再現した戦争を行っていることが判明したことによる新たな考察「鉄血・重桜勢が人類を救うためにアズールレーンを裏切った意味」について語っていきます。